雨漏りの応急処置は、まさかの台風対策。ベランダのつなぎ目チェックの必要性
若かりし頃のお話です。
はっきりはしませんが築4、50年の貸家に住んでいたことがあります。
今夜にも台風が上陸するという状況で、激しい雨が降ってきました。
台風対策をしなければ・・・と軒先の植木鉢を玄関内に運んだり、ベランダの物干しやハンガーを部屋の中に入れようとバタバタしていると、
突然、リビングに滝のような雨漏りが!
今までこんなことは一度も無かったのでビックリ!
大家さんに連絡してもすぐにはどうすることもできず・・・
(大家さんは80歳過ぎのマダムでした・・・)
何とかしなければ家中水浸し・・・という状況に、まずは2階に行き原因を探ることに。
でも、点検するといってもどうしていいか分かならい。
全く無知なまま、1階の雨漏り部分の真上の屋根からだろうと場所を想像しながら点検。
そこはベランダへ出るサッシがある部分でした。
雨漏りがしている部分の真上はベランダへ出るサッシがある・・・
それが分かっても、どうして?とか、どう防いだら?は全く分かりません。
仕方なく、とりあえず必要に迫られた台風対策として、物干し竿が風に飛ばされないよう、竿5本をべランダの床の壁際にグッと寄せて置きました。
解決できそうにない雨漏りは、とりあえず被害を最小限に食い止めようと、昭和のドラマの様に洗面器や鍋を床に並べまくりました。
バケツなどの下にはバスタオルを敷き飛び散った水滴を受け、絞ってはまた敷くの繰り返し。
泣きそうな私の横で、子供たちは大はしゃぎ。
滝のような雨漏りという、非日常にテンションマックス!
一緒になってバケツの水を捨てたり、床を拭いたりとウキウキでお手伝いしてくれました。
しかし、このままでは埒が明かない・・・
どうしよう・・・と思っていると、外の雨はひどくなるばかりなのにピタッと雨漏りが止まったのです。
???何故???
何気なく行った台風対策の物干し竿の収納がまさかの雨漏り対策になるなんて!
後から点検してもらった際に、この不思議エピソードもしっかりとお伝えしました。
確認したらベランダと壁のつなぎ目部分に、かなり大きなヒビ・・・というかむしろ隙間が出来ていたようで、そこから雨が侵入していたそうです。
さすが築年数4、50年・・・
本当に偶然ですが押し付けて物干し竿を置いたことが、応急処置になったというミラクル・・・
サッシの桟で見にくかったこともありますが、いろいろな所に雨漏りの原因となる場所があるのだと、驚きと共に痛感した出来事でした。
虫歯治療と同じです。放っておくと悪化の一途をたどります。定期検診は大切です。
「物干しミラクル・・・」
こんなことは、稀なケースかもしれませんが、知らないうちに家屋が傷んでいたことを大家さんも全く知らず、修繕にも結構な金額が必要になってしまいました。
もう少し軽いうちに補修工事をしていれば・・・と悔やまれました。
現在、住宅リフォームのお仕事をさせていただいて、この教訓?は活きています。
まさかの場所も点検!点検!点検!
例えば、打ち身や軽い切り傷などは放っておいても、しばらくすると自然に治って行きます。が、虫歯は悪化の一途をたどります。
お家のお手入れも虫歯治療と同じです。
放っておいても直ることはありません。
定期的な点検を!
早め早めの対策が、お家を守り、お財布も守ります。